〈鎌倉まなびのプラットフォーム〉鎌倉風土ガイド~シリーズ③ @きらら鎌倉
- 実施日
- 2023年12月2日(土)
12月2日(土)大人向け長期連続講座「鎌倉風土ガイド 地域の食を編集しよう」第3回目の講座を、きらら鎌倉美術創作室にて実施しました。
今回は特別講師として、北鎌倉の老舗料理店「鎌倉 鉢の木」の社長 藤川譲治さんをお招きし、ご登壇いただきました。
2024年で創業60年を迎えられる鉢の木社長のお話は、内容にとても重みがあり興味深いものでした。建長寺のそばで生まれ育ち、精進料理と和食の可能性を信じて、鉢の木2代目となられた藤川さん。
様々なご経験があった中で、いつも大切にしてきた思いは「丁寧な仕事をしよう。」
これは鉢の木で働く皆さんの合言葉だそうです。
特に印象的だったお話は「鎌倉で飲食業を営むとはどんなことですか?」という参加者からの質問への回答です。
ずばりそれは「鎌倉で飲食業を営むとは、厳しい目にさらされること。」
鎌倉は1年を通して、国内・海外から多様な経験を積んでこられた方が訪れる街。
そんな知識人たちに選ばれる、ということはすごく難しいことです。
そのために、藤川さんがずっと大切にされてきたのは、お客様とのコミュニケーション。
様々な目的のご利用に際し、お客様の望みを先ず理解する。Noと言わずに、失敗を恐れずに取り組む。
そんな企業姿勢であるからこそ、北鎌倉の地で新たなことに挑戦しつづけながら発展を続けてきたのだろうなと感じました。
他にも「和食と日本料理の違いは?」「和食の工夫」「箸、庖丁、器から見る和食の心配り」「諸外国との違い」「鎌倉の風土とは?」など多岐にわたるお話をしていただきました。
参加者からは「深い知見のお話を大変分かりやすく教えていただき、面白く勉強になりました。」「鎌倉での飲食業をやる難しさ、醍醐味なども伺えて良かったです。」「食におけるコミュニケーションの重要さを改めて感じました。」などの感想が集まり、皆さんにとって良い学びになったことが伺えました。