〈鎌倉まなびのプラットフォーム〉鎌倉風土ガイド~シリーズ④ @きらら鎌倉

実施日
2023年12月16日(土)

12月16日(土)大人向け長期連続講座「鎌倉風土ガイド 地域の食を編集しよう」第4回目の講座を実施しました。今回のテーマは「地域を知って鎌倉を知る」。
特別講師として「POMPONCAKES」代表 立道嶺央さんをお招きしたフィールドワークと講演会を実施しました。
立道さんは鎌倉で生まれ育ち、2011年から鎌倉でケーキの移動販売を開始、その後実店舗を出店、そして2023年7月に鎌倉駅西口にあるたらば書房の2階に「POMPONCAKES GARE」をオープンし、たくさんのファンがいる方です。

まずは鎌倉駅西口にある時計台に集合しました。前半は、立道さんお手製MAP(「鎌倉駅西口徒歩5分圏小さな散歩コース」)を手にまちを歩きつつ気になったところや気に入った景色の写真撮影、また、立道さんのお店でもあるPOMPONCAKES GAREを見学しました。

立道さんから今回のフィールドワークの見所や楽しみ方(小道も結構おもしろい!とのこと)を話していただき、まち歩きスタートです。
雨や風も心配されましたが、冬にしては暖かい気候で歩きやすく(暑いぐらいという声も…)、参加者の皆さんもまち歩きしながら気になった景色を楽しそうに撮影していました。

POMPONCAKES GAREの見学は、1階入り口で立道さんの説明をまず聞きます。
「みんながここに来たら、まちの情報を得られるような場所にしたい。」
そんな立道さんの想いが込められたPOMPONCAKES GAREは、POMPONCAKESの3店舗目として2023年7月にオープンしました。

「GARE」はフランス語で「駅」を表し、壁や照明は駅と同じようなものをイメージされたのだとか。
店舗1階にある本屋さん含め、昔から続いている場所に対してリスペクトの念をお持ちの立道さん。店内の売店のかたちも、鎌倉駅のホームとほぼ同じ高さの目線に位置するということもあり、駅のホームで長く続く個人商店さんをオマージュしてつくられたそうです。
ギャラリーも兼ねており、壁には作品が展示されていました。

 

“おしゃれと地域のハイブリッド”を意識して作られたPOMPONCAKES GARE。
ポップで可愛らしい売店や街のことについて書かれた掲示板など、まさに鎌倉という街とおしゃれな空間が共存している、とても素敵な場所でした。

きらら鎌倉へ戻った後半は、立道さんによる講演です。ご自身のまちとのかかわりに関するお話やお店に込めた想いなどをお話いただきました。

一番印象に残っているのは、「都市の中で観光支援が行き届いていない場所を活発にして、街を広げていきたい」というお話です。
2011年「ケーキを通じて街とつながりたい」という想いから、自転車でケーキを売ることからスタートされ、その後は鎌倉市の“梶原”という地にお店をオープンされました。
決して観光地とは呼べない梶原という地にお店をオープンされたのも、「鎌倉という街を広げたい」という想いからだったそう。
人があまり来ない土地で新たなことを始めるのは、非常に勇気と根気のいる行動だと思います。しかし、立道さんはそれを乗り越え、今ではたくさんのお客様が訪れる人気店となっています。
立道さんの熱い想いを聞き、自分も何か鎌倉という街に貢献したい気持ちになりました。

参加者からは「知らない小道を散策できて、少し細道に入っていくと新しい何かを発見できることがあるんだなと知りました」、「楽しいお話を沢山聞くことができて、今後の活動にインスピレーションを受けました」などの感想をはじめ、
「お店をはじめるきっかけや気負わないで開業できるのを見せたいというところが印象的でした」という感想をいただくなど、皆さんにとって刺激になったことが伺えました。

次回は1/13に講座があります。引き続きレポートをお届けしますので、お楽しみに♪

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