〈鎌倉まなびのプラットフォーム〉鎌倉風土ガイド~シリーズ⑤ @きらら鎌倉

実施日
2024年1月13日(土)

1月13日(土)大人向け長期連続講座「鎌倉風土ガイド 地域の食を編集しよう」第5回目の講座を、きらら鎌倉美術創作室にて実施しました。
今回は特別講師として、編集ディレクター 柿原優紀さんを招きし、ご登壇いただきました。
テーマは「食で日本文化を日本発信するとは~編集者がつむぐ日本の魅力~」。

柿原さんは「たらくさ株式会社」で代表取締役を務められており、
まちづくり、地域ブランディング、地域観光促進をテーマとしたメディア制作、施設制作、イベント制作、ツアー制作など、全国各地で多岐にわたる事業を展開されています。

たらくさ株式会社の活動ポリシーは「土地の力を守りながら育てるためのものづくり」。
編集者は「新しい情報を届けるため」「もっとたくさんの人達に知ってもらうため」「正しいイメージを伝えるため」等、それぞれに様々な目的をもって編集作業をしていますが、
柿原さん達が目的としているのは「新しいものに塗り替えるのではなく、今の文化を未来へ残し、守るための編集」なのだそうです。
その目的を果たすため、実際に全国各地に足を運び、そこに暮らす地元の方へインタビューし取材をされているのだとか。どうやったら地元の方の声を引き出せるか?インタビューのコツなども教えてくださいました。

そして本講座の学びの肝となる、「編集するとは」についてお話いただきました。
本講座では「鎌倉の魅力を地域に発信する」を最終ゴールとしており、次回からいよいよ編集作業が始まります。
「編集」と一言でいっても、小冊子、MAP、タブロイド紙、パンフレット、WEB、SNS、動画、音声ガイド、イベント企画…など様々なメディアがあります。
ただやみくもに「鎌倉の飲食店を紹介したいからなんとなくMAPを作ってみようかな」と着手するのではなく、
①誰に? → この町に初めて降り立った20~40代の旅行者
②何を? → この町らしい食に出会えるお店
③何のために? → より地域らしさを味わえる旅をしてもらうため
滞在中にたくさん立ち寄りたくなる、また来たくなるように
④どんな風に伝える? → 美味しそうで楽しそうに。地元らしく庶民的に。
の4つのポイントを整理してから着手するのが大切だと教えてくださいました。
そこから各メディアの特性を生かし「写真を大きく見せることができてよりお店のイメージが伝わりやすいタブロイド紙で作ろう!」と導き出せるそうです。

柿原さんのお話し後、受講生皆さんの様子を見ると、いよいよ自分が地域に発信したいテーマは、どんなメディアでどのように伝えるのが良いのか段々イメージがついてきたように感じ取れました。
次回1/27の講座は、実際に編集作業を行います。
つくった作品は2月末~3月上旬にかけてきらら鎌倉ロビーにて一斉に展示を行います。たくさんの方々にご覧いただければと思っていますので、ぜひご期待ください!

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