きらら鎌倉 カラーテープアート交流プロジェクト

実施日
【展示】2月1日~18日 【プレゼンテーション・交流会】2月18日

カラーテープを画材として、きらら鎌倉の壁や窓ガラスいっぱいに描かれる「かまくら」。
今回の企画では、3組の市民アーティスト(制作団体)の皆さんにご協力いただき、
モチーフや技法の異なる素晴らしい作品をご制作いただきました。

作品の魅力はそれぞれに語りつくせぬものがありますが、プレゼンテーション会での発表内容やそれぞれの感想も交えながら担当スタッフの視点でご紹介します。

鎌倉女学院中学校・高等学校 美術部「カマクラトリップ」

カラーテープの直線と、鮮やかな色彩を生かしたダイナミックな作品です。
緻密にデザインされた幾何学模様で構成され、テープの重なりによる迫力も見事に計算されています。
余白に咲いたアジサイは感性に響く柔らかな可愛らしさで、無機質な印象を壊すバランス感覚にも
優れています。タイトルも、テープの直線的なイメージからカタカナで表現。
普段は個人で活動している美術部のみなさん、今回は中学1年から高校2年までの総勢18名で
作品制作に挑んでくれました。

ハリケーンサイクロン&レイ(たまなわジュニアアーツ)「桜とねこと空と谷戸池と観音様」

カラーテープとは思えない繊細なタッチに驚かされる作品です。
指定のカラーテープ7色にない色を、重なりを工夫することで見事に表現。
曲線部分には丁寧な切り出しが用いられ、カラーテープでの表現の幅を感じさせてくれます。
また1つ1つのモチーフが魅力的で、玉縄・大船地域の魅力を描くこだわりにも心を掴まれます。
普段から様々な表現方法で創作活動をしているみなさんですが、今回は「こんなに大きなスペースに描けて嬉しい」と語ってくれました。

楽間画(らくまか)「らくまかのかまくら~みな友の寄友~」

目を奪われる赤と青。一ひねりも二ひねりもある鎌倉の魅力を詰め込んだデザインがひときわ輝く作品です。
一見して細かく表現された絵柄に驚かされますが、見れば見るほど面白ポイントが詰め込まれていて
作者のサービス精神旺盛な温かさも魅力。立体的な表現も独創的で、迫力と愛らしさが共存しています。
年少さん、小学生、大人との混合チームで仕上げました。制作中に道行く人に声をかけられ、刺激を受けたそうです。

今回の企画は、通常の作品展示にはない要素が二つありました。
一つ目は「ワークインプログレス」。
1月下旬から末日までの2週間弱、3団体それぞれのペースで制作が進みました。
制作場所は人の往来や滞在の多いピロティとロビースペース。
その間ご来館の方には完成作品だけでなく、制作過程もご覧いただくことで、
完成までの道のりを感じ、一味違ったアート体験をしていただけたのではと思います。
「後日テープということに気づき驚いた!」という方もいらっしゃいました。

もう一つは「交流」です。
「カラーテープアート交流プロジェクト」とあるように、最終日には制作者が一堂に会する
「作品プレゼンテーション・交流会」を開催。また2月1日から18日までの展示期間、
多くの方からお寄せいただいた感想メッセージを共有しました。
普段は接点の無いアーティスト同士や鑑賞者が、アートや言葉を通して交流する貴重な機会となりました。
最後は一斉にテープをはがして撤収です。こちらも団体の壁を越え協力し合いながら。
片付けまで楽しく終えることができました。

制作にご参加いただいた皆さん、メッセージをお寄せいただ方、ご鑑賞いただいた方、サポートいただいたスタッフの方々
全ての皆さまに感謝申し上げます。

これからも鎌倉市生涯学習センターでは、幅広い世代の方々の学びとなる講座・イベントを開催していきます。どうぞご期待ください。

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