学生・大人向けアート交流イベント「かざる・おくワークショップ」@きらら鎌倉
- 実施日
- 2025年1月18日(土)・19日(日)
1/18㈯、1/19㈰の2日間、きらら鎌倉の地下ギャラリーで「かざる・おくワークショップ」を開催しました。
展覧会の会場づくりのプロを講師にお招きし、各自持参したお気に入りの物を魅力的に飾る・置く手法を学ぶめずらしい内容のワークショップ。2日間で合計11時間という長丁場でしたが、皆さん終始熱中して取り組まれており、大変充実した内容の講座になりました♪
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講師にお招きしたのは、㈱東京スタデオ取締役副社長 山田雄一さんと、美術作家/インストーラー 小泉圭理さんのお二人です。
東京スタデオさんは、展覧会ができるまでの企画進行・デザイン・設営・展示サポートなど全行程を自社で行っている専門の制作会社。ゴッホ展や恐竜展など国内トップクラスの展覧会を多数手がけている老舗企業です。この講座では、多くの現場を経験されてきた山田さんから、沢山の知識や経験を惜しげもなくお話いただきました。
小泉さんは、美術作家としての活動と、インストーラー(展示設営技術者)の二軸でお仕事をされている美術展示のプロ!講座中も見事なアート作品を制作し、披露してくださいました。
はじめに、スライドを見ながら「かざる・おく」ポイントをインプット!山田さんが過去手掛けられた、パシフィコ横浜の巨大恐竜展、国立科学博物館の大アマゾン展など28の展覧会の写真を見せていただきながら学びました。
そしていよいよワークショップスタート!
参加者が持ってきた「飾りたい物」は、仏像、子どもが書いた絵、本、絨毯、切株、食器、ぬいぐるみなど多種多様。
1日目はそれらの「物」を「作品」にするワークです。
魅力的な作品に仕上げるために、色とりどりの巨大画用紙や、木材、ハレパネ、カッティングシート、アクリル板などを使って自由に工作します。
「その物が作品としてもっとも魅力的に見えるようにするにはどうすればいいか?」
皆さん頭をフル回転しながら作業されていましたよ。
講師の様々なアドバイスの中で、特に「なるほど!」となったのが、作品が引き立つ色を合わせること。有名な展覧会でも、会場デザインで意識される技法なのだそう。
額に入った絵の裏に同系色の画用紙を合わせたり、吉野杉の切株の背景にインパクトのある赤を合わせたり…皆さんのセンスが光ります!
使用する道具は、カッターやハサミはもちろん、ノコギリで木材を切ったり、糸鋸で金属を切ったりと本格的。普段の生活では使わない道具を扱うことに、皆さんワクワクドキドキしている様子でした。
2日目はそれぞれの作品を完成させ、その後展示スペースに「かざる」「おく」を実践!2チームに分かれ、それぞれの空間をどのようにレイアウトするか考えていきます。
中でも盛り上がったのが、他の人との作品を関連づけて「つなげる」こと。
「隣の人と“空”があることが共通しているので、太陽と月でつなげよう」という物語をつくったり、「壁一面に同じモチーフの紙をちりばめて作品同士をまとめよう」などアイディアは様々。
また展覧会としてまとまりをもった空間をするために、すべての作品の壁面に同じサイズの紙を引いて統一感を出すというのも、なるほど!なアイディアでした。
さぁ、いよいよ完成です!最後はひとりひとりの作品発表♪
皆さん、お気に入りの物の魅力を最大限引き出した、素晴らしい展示が完成しました!
最後は小泉さんが2日間で仕上げた、素晴らしい作品の前で集合写真♪
アンケートからは、「プロの方に飾り方の指導をしていただき、どういう風に見せたら魅力的になるか気づくことができた。」「みんなで1つのものをつくりあげる経験が素敵だった。」「大人の工作感覚であっという間の時間でした!」「今後美術館で作品を見るときに、その作品をいかに生かすか、設営の裏方さん達の努力に目を向けるきかっけになった。」など嬉しい声をたくさんいただきました!
これからも鎌倉市生涯学習センターでは、幅広い世代を対象にしたワークショップや、参加者同士の交流が楽しめる講座・イベントを企画していきます。ぜひご期待ください!